2013年12月18日(水) 音楽座ミュージカル「ラブ・レター」

先日、音楽座ミュージカル『ラブ・レター』を観てきました。 もちろん、私、宇部産タマネギが応援している 宮崎祥子さん が、ナオミ役 で出演しています。  今週末の、ホームタウン公演(町田公演)が大千秋楽なので、 それが終わるまえに感想を書かないと古新聞になっちゃいますね。

物語は、浅田次郎さんが原作の小説「ラブ・レター」なのですが、舞台で進むお話は原作の「ラブ・レター」を取り込んでしまう形で音楽座ミュージカルが新しく作ったものでした。 宮崎祥子さんが演じていた ナオミ の役は、私が予習のつもりで読んでいった原作の 「ラブ・レター」 には出てきません。 なので、その新しく作った部分のほうの役です。 予習の話は、以前に書いた、11月5日の記事 をどうぞ。

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舞台の『ラブ・レター』を見るまえに予習をしておいてよかったです。 原作に出てこないストーリーは、音楽座ミュージカルが創作した部分というのがすぐに分かりましたから。

宮崎祥子さんが演じた ナオミ は、登場人物としては No.4 になると思います。 吾郎、白蘭(パイラン)、サトシ に続く4番目です。 吾郎と白蘭は原作に出てきます。 音楽座ミュージカルが新しく作った物語の登場人物が、サトシとナオミです。 で、この2人だけが、今と、18年前の昔の両方の時代に出てきてきます。 で、私が思うに、ナオミはのほうが、音楽座ミュージカルが新しく作った部分のストリーテラー(Story Teller)の役どころだと思いました。

で、いつも考えるのは、今回、音楽座ミュージカルが『ラブ・レター』の中に仕込みたかったメッセージは何だろう、ということです。 公演プログラムには、「死者が生者を励ます物語」と書いてあります。 確かにそれはそうだと思うんですが、私なりの言葉で書くと、ひとつには「意味があって生かされている」 ということじゃないかと思うんです。 

そのほかの キーワード と呼べるじゃないかと思うものは、 ひとつは「自分の居場所」 です。 安心して帰って来れる場所 という意味でもいいし、自分が活躍できる場所 という意味でもいい。 ナオミにとっては、安食堂「亜茶古茶」がその場所だった。 宮崎祥子さんのナオミは、この安食堂で働いているときに、生活感があって、しかもとても生き生きとしてて、「自分の居場所」を大事にしてる感じがとってもよく伝わってきました。

それから、(あんなふうになりたい)(こんなことがしたい)という、「憧れ」の気持ちを持たせてくれる、お手本というか、道しるべというか、そういう目標にしたいものが大事 ということも、この作品の キーワード というか メッセージ じゃないかと思います。 心が折れないで頑張り続けていくには、「自分の居場所」と「道しるべ」みたいなものの両方が必要じゃないかと。

宮崎祥子さんのナオミは、「昔」と「今」の両方の時代に登場します。 「今」の時代の舞台は、津波に襲われた海沿いの町です。 ここで、「今」の時代のサトシとナオミは再会するのですけど、 私が思うには、「今」の時代のナオミは、本当はもう死んでるんじゃないでしょうか。 サトシに『今はもう死んでしまった人たちも、体という形はなくなってしまったけど、魂というか霊みたいなものは生き続けていて、実はいつでもあなたのことを見守っているんだよ』 ということに気づいてもらうために、ナオミが遣わされたんだと受け取りました。

ここまで書いたら、去年の秋に観た、『夏の終わりに』 という芝居を思い出しました。 ミュージカルでないですけど。 成瀬活雄さんが脚本を書かれた芝居でした。 同じようなことを取り上げてる芝居だったです。 (今年の12月に、渋谷でで再演されたと聞いています)

最後に、話がちょっと変わるんですけど、美羽あさひさんのこと。 今回、白蘭(パイラン)の役を、客演で、美羽あさひさんがやっておられました。 美羽あさひさんの白蘭は、原作を読んで感じたイメージにとっても近いものでした。 中国語訛りの日本語のようでもあるんですが、東北弁訛りの日本語っぽい感じが不思議と違和感ないんです(笑)。 

で、手紙の中に、吾郎さん吾郎さん と何度も書いてあるんですが、それを声に出すとき、美羽あさひさんの声がとっても自然なんです。  なんでそんな自然なのか、その秘密を知ってしまいました。 あさひさんは吾郎(広田勇二さん)のことを、舞台ではもちろんですけど、舞台ウラでも「吾郎さん」と呼んでいたんです。 通路の突き当たりにいたとき、扉が開いたとき聞こえてしまいました。 その瞬間、なるほどな〜 と一人で大納得してしまいました。 きっと、この演目が終わったあとでも、「吾郎さん」って呼んでるような気がします。

そうそう、以前、劇団四季にいらした 上田 亮さん、放蕩バカ息子の役で、とってもいい味出してましたよ。

posted by 宇部産タマネギ at 23:14 | Comment(0) | 宮崎祥子 |
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