2008年12月28日(日) 「今夜は何だか眠れないわ..」

 「今夜は何だか眠れないわ...」 が ピン! ときた方は、きっと私と同じで、音楽座ミュージカル「マドモアゼル モーツァルト」のいろいろな場面やナンバーが頭の中をグルグル回っている自覚症状ありの ビョーキ の人でしょう(笑)。

 日曜日の千秋楽は家の用事で見ていませんので、土曜日が私の「My楽」でした。 でも、次から次へといろいろ思い出して、夜中だというのに頭が冴えてしまいます。

 目に焼き付いているもの。 まず、エリーザのドレスの鮮やかな青 「エリーザブルー」。 そしてエリーザの白い肩。

 一幕の最後、「地獄」の場面。 ここは「ドン・ジョバンニ」の劇中劇になっていると思うのですけど、この場面だけ、他のどの場とも違って構成が異色ですよね。 スモークと照明の色使い、場面展開のテンポの速さ、 そして背景音楽の荘厳さ、そして恐ろしく響く「アーメン」が印象的でした。 それから、ドン・ジョバンニ(安中淳也さん)にもてあそばれる野田久美子さんの濃厚な演技の色っぽさ。 

 音楽は、特徴のある旋律が何回か出てくるので、自然といつの間にか身体の中に染み込んでしまっています。 初めて見た日でも、なんだか以前からずっと見てたような気持ちになります。 でも、慣れてくると、どことどこに出てくるか数えたりできるようになるみたいです。 例えば、私にとっていちばん印象に残っているのはラストテーマに出てくる 「♪音に乗り 風を受け 飛んでいこう〜」のフレーズなんですけど、モーツァルトが歌う「パパどうして」、「旅」、そして「朝焼け」にも出てきていて、いいところに使われていると思います。 その他にも、歌詞はないけど、 ちょっとアレンジが加わった変奏バージョンがBGM的に何度も使われていたと思います。

 セリフで頭の中をグルグルしているのは、やっぱり以前にも書いたコンスタンツェ(安彦佳寿美さん)が、エリーザに食って掛かるところです。 「音楽さえよければ、あなたは何でもいいの」から始まって「子供が、子供がかわいそう」と泣き崩れるまで。 私、この部分を初めて聞いたとき、身体が震えました。 安彦さんはきっと、元々台本にあったセリフを一度全部飲み込んで、そのモチーフになる部分が自分の気持ちになったところで今度は自分の言葉で吐き出したセリフがあれなんじゃないでしょうか。 そうじゃなかったら、 あんなに一字一句変えようがないほど研ぎ澄まされた言葉にはならないと思います。 

 この演目、どうしてもモーツァルト(高野菜々さん)が注目されがちだけど、どうしてどうして安彦さんだって次に誰かがコンスタンツェをやろうとしたとき、そう簡単には安彦コンスタンツェを越えられないくらい独特で印象的なものを築いたような気がしています。

 14人いる精霊さんたちも特徴があって、目が離せませんでした。 コンスタンツェが歌う「♪もしもあの人と」。 有名なメロディに、実にしっくりくる歌詞が乗っています。 このナンバーのとき、コンスタンツェの後ろで、2人の精霊さんがバックコーラスを務めますが、このコーラスがまさに天使の歌声! 天使は、フィオルデリージ(松田千穂さん、または堀川亜矢さん)とドラベッラ(野田久美子さん)の姉妹の天使です。 

 スザンナ(宮崎祥子さん)は、1幕で結構長い時間、下手のグローブセット(地球儀の骨組みを、たて割り4分の1にしたもの)に留まって、人間がやっていることを興味津々に見ています。 そして、時として音楽に合わせたり、とってもよく考えた、そして可愛らしい表情や仕草をしてますので、私はそれが楽しみでした。 特に、カテリーナのアリアや、モーツァルトに色仕掛けで迫る場面など、もし2回目以降の観劇の場合は、どうぞスザンナのほうも見てください。

 パパゲーナ(片山千穂さん)は、妖精のなかでも特にモーツァルトの音楽の才能を刺激する妖精として出てきていると思います。 片山さんのバレエは、猫だったらミストフェリーズを思い出すようなところもいくつかありました。 それから、片山さんの妖精も、スザンナと同じようにグローブセットに留まって、人間のやることに合わせた動きをしてます。 1幕の、コンスタンツェがモーツァルトに初夜を迫る場面などです。 ただ、スザンナと違って、留まるのは上手のグローブセットでして、この上手のセットの置きかたが客席に対して開いていないので、上手ブロックに座ると見えないと思います。 

 もうひとり、「魔笛」の妖精のダーメは、伊沢絵里子さん。 伊沢さんダーメを見てて、東京公演の期間中にどんどん目を引く妖精さんになっていきました。 動きが止まったときの、腕や手の形がステキなんです。 相模大野公演では、 伊沢さんダーメにも注目したいと思います。 相模大野公演は、1月31日(土)と2月1日(日)の2日間です。 

 「マドモアゼル モーツァルト」がロングランじゃなくてよかった、と内心思っています。  もし、ロングランだったら、私、身体もお財布もボロボロになっていたと思うので(笑)。 

posted by 宇部産タマネギ at 05:33 | Comment(9) | 音楽座ミュージカル/Rカンパニー |
この記事へのコメント
はじめまして!
読ませていただきました!
私も同感です、ロングランだったらもぉ大変なことになっていたかもしれません^^;
コンスタンツェの歌声は、音楽座の宝になると思いました!
Posted by アンヌ at 2008年12月29日 15:43
タマネギさんの「今年観劇した演目 MY BEST 3」は何ですか? 是非教えて下さい!!
Posted by ボチ木 at 2008年12月30日 16:32
おはようございます。

アンヌさん はじめまして。ようこそいらっしゃいました。
そうですよね、私は高野さんと安彦さんをペアで、演劇関係の何かの賞の新人賞を取らせてあげたいです。
今回は、秋本みな子さんも好調だったので嬉しかったです。

ボチ木さん
Myベスト3、急遽考えてみました。
第1位 音楽座「マドモアゼルモーツァルト」
第2位 音楽座「リトルプリンス」
第3位 劇団四季「人間になりたがった猫」

私の今年の観劇のうち、音楽座ミュージカルが7割を占めました。そのせいで、自然とMyベスト3でも音楽座が上位になりました。こうしてみると、やはり私は、アンサンブルさんのダンスに見応えがあるか演目がお気に入りみたいです。
Posted by 宇部産タマネギ at 2008年12月31日 08:27
わざわざありがとうございます! 今年も今日で終わりですね。 来年も宮崎さんがたくさん舞台に出ると良いですね。 それでは、良いお年を!
Posted by ボチ木 at 2008年12月31日 08:36
はじめまして!!
いつもタマネギさんの予想を楽しく拝読させていただいてます。

私も四季のファンですが、タマネギさんのブログを読むと、音楽座ミュージカル「マドモアゼル モーツァルト」を観たくなってしまいます(笑)

コンスタンツェの安彦佳寿美を絶賛されてますね。彼女は前回のパンプのライオンキングでお名前が載った方ですか?

もしライオンキングに出演されてたら、どんな役をなさったのでしょうね。

いろいろ興味深く読ませていただいてます。今年も楽しみにしてます
Posted by さちさち at 2009年01月05日 13:07
さちさちさん
初めまして 初コメントありがとうございます。

安彦佳寿美さん、手許にあるLKプログラムでは2008年3月東京版と、2008年1月福岡版に載っています。写真を見ますと、どうみてもご本人です(笑)。
枠は、プログラムからは、アンサンブルということしかわかりません。私は、おそらくシンガー枠の2〜7枠のどれかだと勝手に思っています。

次の演目では、安彦さんのダンスを見てみたいです。
Posted by 宇部産タマネギ at 2009年01月05日 21:28
たまねぎさん!初めまして!
亜矢と申します!!
慣れないパソコンで、うようよしていましたら、たまねぎさんのブログにたどり着きました!
まだ全部とまではいきませんが、色々と読ませていただきました!
凄く嬉しかったです。。涙
昨年はご来場ありがとうございました!
そして、大変お世話になりました。

今年一発目の相模大野公演、私堀川、綺麗所役の…いやいや、フィオルデリージ役最後になります!
その後は、安彦のママ、コンスタンツェの母役をやらせていただきます!

もし!
いつか!
また音楽座ミュージカル/Rカンパニーの作品を観に来ていただけるような事がございましたら、是非ともお声をおかけ下さい!!

本年もよろしくお願い致します!!
                   亜矢  

Posted by 堀川 at 2009年01月11日 02:30
堀川亜矢様
 読んで下さってありがとうございます。音楽座の俳優さんからコメントを頂いたのは初めてです。
堀川さんのことは、相模大野のガラコンで、たまさんと2人で司会役で出てきたときに、お顔と名前が一致するようになって、それ以来ずっとチェックしてます。ガラコン、もう1年前になるんですね。

堀川さんのフィオルデリージは、野田さんのドラベッラとホントそっくり。同じ番号の色でメークしてるから?それでいて、堀川フィオルデのほうがちゃんとお姉さんに見えますよね。 ♪もしも、あの人と結ばれるなら♪ のときの2人のコーラスは、まさに天使の歌声で大好きです。

今週、スケジュールが出たんですね。相模大野、西宮、もちろん行きますよ。終演後にお声掛けさせていただきます。

今年も、音楽座ミュージカル、楽しみにしています。
Posted by 宇部産タマネギ at 2009年01月11日 08:48
当ブログの管理人 宇部産タマネギです。

 堀川さんのコメントが同じ文面でいくつか書き込まれていましたので、最後に書き込まれたものだけを残して、それ以外は削除しました。この続きは、1月10日の記事のコメント欄に載っています。
こちらです。
http://blog.tamanegi.jp/article/25381770.html#comment
Posted by 宇部産タマネギ at 2009年01月12日 16:54
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